反応の原因は「自分自身のあり方」にもある
すっごく素敵な旅をしてきました。
あ~楽しかった!
旅の思い出を反すうしつつ、空港で搭乗待ちしていたら・・。
なんと出発遅延の案内が!?
あなたならどうしますか?
最初はとまどいと怒りの反応だった
出発予定は19:15でした。早々にチェックインを済ませて待機していたのですが、10分前になっても人が並ぶ気配がない。羽田では15分前には優先搭乗のお客さんが待機列に並んでいたのに。
地方空港だからかな・・と思っていたら
「整備作業が発生しましたので遅れる見込みです」とのアナウンス。
声にならないザワメキ。
落胆と怒りの雰囲気が広がります。
平日のその時間ですから、旅行客よりはビジネスユースが多いはず。
実際に9割以上はスーツ姿の乗客で占められていました。
怒りがだんだん大きくなる
アナウンスはその後も続きましたが、整備中であること以外の情報はわかりません。後続の便が次々と案内されていくので、滑走路のトラブルではないようです。
そのうち「詳しい情報は19:55ごろお伝えします」とのアナウンス。
待機していた乗客はガッカリし、声を荒げる人もいました。
「入口のお姉さん、ウソつきやがった」
70代くらいの男性ですが、奥さんらしい女性に
小声で文句を言っているのが耳につきました。
「飲み物を無料サービスします」とのコールもありました。でも席を移動して売店に向かったのは、それほど多くはなかったのです。
いい気分で待ってた私
私はというと、ちょっとアルコールが回って楽しい気分でいました。
旅行で同室だった方と駅近くで新鮮なお魚を堪能してたんです。空港まで一緒に来て、ちょうど別れたところでした。
座っていましたから、特に待つことに問題はありません。水分がほしいなぁ~と思っていたら、「無料でOK」のアナウンス!
「よっしゃー!」とばかり、
普段スタバには行かない私は、おいしそうに見えたヤツを大きなサイズで注文したのでした。
ニコニコしながら飲んでましたよ。
スタッフの方は平謝り
一方、搭乗口付近では緊張した面持ちで立つスタッフの姿がありました。彼らに向けられる視線には、「まだ?」という無言の圧力があります。
わずか数人に対して数百人の圧力。
想像しただけで身がすくみますよね。
しかも彼らにはどうしようもないのですから。
整備されるのを待つ間、ひたすら拷問に耐えるようなもの。
私は上気した体に冷たいドリンクで喜びを感じながら、ぼんやりとその風景をみていたのでした。
幸いにも状況説明の予告前に整備終了のアナウンスが流れ、搭乗手続きが開始されました。
私は手に飲み物を持って飛行機に乗り組んだのです。
機長からの説明に感謝した
準備ができ次第離陸ということだったので、すみやかに出発しました。
特にトラブルもなく、飛行は順調でした。
しばらくして機長からのアナウンスが。
「皆様大変ご迷惑をおかけしました」
「当機は、運航前の点検作業で着陸時にスピードを落とすための機材6枚のうち一つに異常が見つかり交換作業をしておりました。飛行には何の支障もありませんが、安全規定により作業を行うこととなりました。皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません」
おそらく、安全性能には十分な余裕があります。
でも「私たちの安全のために」作業をしてくれた。
そして整備スタッフは遅延を1分でも縮めるために尽くしてくれたと思います。
当たり前といえばそうなんですが、私は深い感謝の気持ちになりました。
同じ環境でも感じ方は異なる
1日の疲れやこれからの出張で待ち受けるストレスを感じている方には、出発遅延は余計な負担でしかなかったことでしょう。
一方私はリトリートからの帰りでストレスはほとんど感じていませんでした。楽しく語り、飲んだ後だったことも大きく影響しています。私は楽しく待ち、感謝の気持ちすら持つことができました。
このように同じ状況でも受け取る印象は180度変わるわけです。
「余裕がない」
「イライラ」
こういった「感情のぶれ」に悩まされるなら
原因は外にあるだけではないかもしれません。
あなたの中に真の原因があって
外界の事件はその引き金を引く『きっかけ』にすぎないかもしれないのです。
声を荒げる前にちょっとだけ考えてみて下さい。
あなたが怒っているのは
「そのこと」に対してではないかもしれませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。