感情の大波をやり過ごせ!自分を失わないコントロール法を身に付けよう

感情の大波をやり過ごせ!自分を失わないコントロール法を身に付けよう★心を元気に
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感情の大波をやり過ごせ!自分を失わないコントロール法を身に付けよう

感情が大きくゆらいで
コントロール不能になった経験はありませんか?

あるときは怒りで
またある時は不安や怖れで。

そこからパニックになることだってあるでしょう。

今回は「感情の波」との付き合い方をお話します。

 

たいてい知性を圧倒する感情の力!理由は脳の構造にあった

「好き・嫌い」という情動の力。

「正しい・正しくない」という理性の力を
はるかに超えるといいます。

わかりやすい例では
「生理的嫌悪」ってやつですね。

とにかく理屈じゃないんです。
でもなぜそういうことになるのでしょう?

 

大脳の構造に秘密があった

こういう傾向があるのは
脳の仕組みに秘密があります。

知性をつかさどるのは
大脳の表面部分である「大脳皮質」で
進化のプロセスで急速に発達したもの。

好き嫌いをつかさどるのは
大脳のより内側にある「大脳辺縁系」で
本能にも深い関係があります。

 

脳には3つの構造がある

脳の構造を機能と結びつけると次のように説明できます。

爬虫類脳(生きるための脳):脳幹
哺乳類脳(衝動・感情の脳):大脳辺縁系
人間脳 (知性・判断の脳):大脳皮質

上位ほど進化の過程でも古くからあるものです。
それゆえ強力なパワーを持つということですね。

考えて動く段階に至るまでに、
「ドキドキ(心拍)・冷や汗」:脳幹
「キライ!見るのもイヤ!」 :大脳辺縁系

これがストップをかけてしまう。

「もしかしたら食べられるかも」:大脳皮質

こんなのんびりした気持ちは
ブロックされてしまいます。

スマホを求めて絶叫する幼児の話

情動のすさまじさを実感したお話を
シェアしますね。

日曜夜に外出先から戻る電車でみた風景です。

 

スマホを要求する幼児と父の様子

30代半ばくらいの夫婦に連れられた女の子は
ベビーバギーに乗っていましたから
2歳くらいだったでしょうか。

車内はガラガラで私から3mほど離れて
両親も腰を下ろすことができました。

とたんに子どもが手を振り回して
大声を立て始めました。

「ス~マ~ホぉ~!」

空いているとはいえ
大きな声を出されては迷惑です。

父親はイライラが幾分
声に交じってはいましたが

「ちょっとなんだからガマンしようよ。
大きな声を出さないでね」
と声をかけます。

 

ヒートアップし半狂乱になる幼児

とたんに「ス~マ~ホぉ~!」が
絶叫に近い段階までボリュームアップ。

「ふざけんな~」の舌打ちまで
しっかり耳に届きましたが

泣く子には勝てず
スマホを子どもに渡す父。

手にしたとたんに泣き止む女の子。

 

スマホを手にして恍惚の表情に

私と同じ駅で降りましたから
わずか1駅の区間の出来事でした。
時間にして3~5分ほど。

ホームに降りたバギーを見ると
恍惚とした表情でスマホを見つめる
女の子の姿がありました。

つきものが落ちたかのように
別人のような静けさで
じっと画面に見入っていたのです。

 

衝撃を感じた幼児の表情の落差

大人さえ魅力に対抗するのが困難なスマホ。

2歳程度の子でも自由に使っているのも
驚きでした。

それよりも印象的だったのは彼女の
表情や行動の変化の大きさ。

さながら薬物でも打たれたかのような
変わりようだったのです。

 

我を失う経験とは「情動にジャックされる」こと

我を失う経験とは「情動にジャックされる」こと

自分の意志で生きていると思っていても
こうした情動に支配されるということは
たびたび起きるものです。

まるで精神が乗っ取られたかのよう。
私にも経験があります。

それでも大人の場合
ある程度は周囲もみえているはずです。

 

恐怖にジャックされると動けなくなる

情動に支配されることは
怒り以外のケースでもありそうです。

最たるものは恐怖ではないでしょうか。

「このままだとお金が足りなくなる」
「定年後生活が破綻する」
「あの人に相手にされなくなったらどうしよう」
「ずっと一人ぼっちかも」

この場合でも深刻に考えるほどに
思考停止を引き起こします。

そして身動きがとれない状態が
続いてしまうのです。

その間あなたのエネルギーは暴走状態。

感情の大波から脱出したころには
疲労困憊しています。

 

深呼吸や瞑想を使ってコントロールを取り戻そう

深呼吸や瞑想を使ってコントロールを取り戻そう

2歳の子に話して説得することは
無理かもしれません。

しかし大人ならば、あるいは自分自身なら
説得できる可能性はあります。

 

水面下で大波をやり過ごす

少なくとも大波をかぶって
混乱している人なら

息を止めて水に潜るように
教えることができます。

ずぶぬれにはなりますが
すでにかぶっているのだから大差ありません。

息の続くかぎりもぐって
ゆっくり水面から上がれば・・。

その時には大波は過ぎ去っています。

 

深呼吸のすすめ

この比喩「水に潜る」行為は・・

「深呼吸」のことです。

呼吸をゆっくりにするだけで
暴走状態からおだやかな状態に近付きます。

昔から「怒りを感じたら数を数えよ」って
言葉がありますよね。

情動のジャックは通常の場合
長時間続くものではありません。

あくまで短時間に限って
緊急事態を乗り越えるためのものです。

∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴

これを意識的にやるのが瞑想です。

初歩的なアンガーマネジメントですが
確かに効果があります。

「なぜそんなに怒っているのだろう?」
「そんなに怒るところかな?」

こうした自分を冷静に見つめるメタ意識は
あなたを硬直から解き放す力があります。

是非お試しを。
ハンドルを自らの手に取り戻しましょう。

やればやるほど学習効果が働き
コントロールが容易になるはずです。

 

ps.
コントロールに関しては
こんな記事もヒントになります。

>> 自分を取り戻せ!感情に振り回されないためのアンガーマネジメント

自分を取り戻せ!感情に振り回されないためのアンガーマネジメント
悔しい思いはそう簡単に切換えできない・・確かにそうです。気持ちは見えませんし、右から左へというわけにもいかない。だったら好きなだけ味わって下さい。もうイヤだとなるまで味わえば、自然にベクトルが変わるものです。そこに罪悪感は必要ありません。

 

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pps.
怒りで失敗する人もいます。
大きな感情だけに人間関係までも
破壊する力があるのです。

私は怒りに支配されると
何日も引っ張るしつこいヤツでした。

もう少しで大事なものまで
壊すところだったのです。

 

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