気象庁の発表の警戒レベルとは
台風が接近してくる際にTVを食い入るように見ていたら
やたらと「警戒レベル5」とか「命を守る最善の行動を」を耳にしました。
過去の災害時に聞き覚えのある「避難勧告」よりも明らかに強い表現。
気になって調べてみました。
今年改正されたガイドライン
昨年(平成30年)7月の豪雨を教訓にして、警戒すべき段階をわかりやすく伝達するために創られた表現が「警戒レベル」です。住民が自らの判断で行動して身を守るための情報になるようにという趣旨があります。平成31年3月に内閣府から「避難勧告等に関するガイドライン」としてまとめられたばかり。
気象庁 : 防災気象情報と警戒レベルとの対応について
例えば避難に時間がかかりそうな高齢者は「警戒レベル3」での行動が求められます。従来避難勧告とか非難指示などの表現だったところは「警戒レベル4」ですね。レベル4だと全員避難ですから、自分が想像していたよりも重かったです。
今回耳にした警戒レベル5とは「既に災害が起きている可能性が高い」ことを指していて、とにかく「命を守れ」と。
趣旨は理解できました。
でも、あれほどの猛威を前にすると、ただ家でじっと息を殺しているしかない感じです。
これから復旧という山場が続く
まる2日目にかけて各地の被害状況は、目を疑うばかりの光景が広がっています。
幸い自宅には大した被害はありませんでしたが
近所ではあふれた下水が原因と思われる道路の陥没が発生しました。
バス通りだったので、緊急復旧工事が行われましたが
応急処置のようです。
噴出した下水道が吹き上がって
道路下の構造物を下側から壊したようです。
その工事ですら、3~4人の作業員の方が動いていました。
しばらく(1~2時間ぐらい?)
ドドドという地固めの音が響いていました。
穴の大きさは1mもなかったと思います。
崩れた堤防の大きさとは比べものにならない小ささ。
被災された地域の復旧を考えると
ため息しか出ません。
どれだけの人員、作業が必要になるんだろう?
堆積物で埋まった町の写真も見ました。
わずか一軒の家でもスゴイ量の廃棄物が発生します。
道路が普通に使えるようになるまでだって、大変です。
茫然となるのも当然。でもあきらめないで!
堤防から流入した水は、低い方へ流れたわけです。
そのままでは引くことはないはずですから
ポンプで水位の下がった川に戻すしかない。
一面が茶色に染まった光景の中で
白い管が川に何本も向かっている光景もありました。
あれがポンプのはずです。
神々しくさえ見えましたが、あまりにかぼそい印象でした。
堤防を乗り越えたり、堤ごと押し流したりした
水の勢いを思うとあまりに差があります。
やれどもやれども
なかなか作業が進まないかもしれません。
とにかく台風は去りました。
どうか心折れませんように。
これからは、あきらめそうになる心との戦いです。
被災されたすべての方へ、応援の気持ちを送ります。
そして、できるだけすみやかに復旧できますように。
心よりお祈りしています。
何もできませんが、書かずにはいられませんでした。