もう限界!耐えるのはどこまで?助けを求めるラインの決め方
正月の松も明けて間もない、ある日のこと。
「たいしたことない」という義理の父の言葉に
救急への連絡をためらったことで起きた入院騒ぎ。
あやうく命はとりとめましたが
私には生涯忘れられない教訓になりました。
通っていた大学病院には電話がつながらず。
ようやく連絡がついたときには
自力で歩けないほど衰弱していました。
想像してみて下さい。
あなたはどういう状態になったら他人に助けを求めますか?
具合がわるいとき、素直に助けを呼べますか?
たとえ夫婦で同じ寝室で寝ていたとしても
隣で寝ているパートナーが異変に気が付くとは限りません。
ほんとうにシビアな時には
「躊躇なく声をかけることができたか」
というのが生死を分けることもあります。
申し訳ないという気持ちが問題を大きくする
起こしたら申し訳ないから?
ちょっと休めば大丈夫だから?
そんな善意だったとしても
意識を失う事態にもなれば、かえって迷惑です。
まだ悪くなりかけている途中であっても
「具合の悪いなら話してほしい」と家族は思うはずです。
たとえ命に別状がなくても
医師に状況説明をする家族の心情を考えたら・・。
冷静さを失うと判断力は大きく低下する
たとえ自覚症状を感じ始めていても
「これくらいなら大丈夫」
「もう少しで週末だし、そのときゆっくりすればいい」
だから、いつもと同じ行動をしてしまう。
とっくにレッドゾーンに入っているのに・・。
もし苦痛でいっぱいになれば
普段は冷静なあなたであっても、もはや別人のはずです!
体調不良以外のパターンでも助けを呼べますか?
こうした体調不良の場合であれば
早めに助けを呼ぶことに賛成いただけると思います。
しかし心の内面についてはいかがでしょうか。
心の状態を無視していませんか?
もう嫌だ!限界だ!
心は全力で叫んでいるのに
ちょっとずつ無理を重ねてはいませんか?
気が付かないふりをしていないでしょうか?
・このところ眠ってもスッキリしない
・身体が鉛のように重い
・面白いと思うことが最近ない
・そういえば笑ってないかも
思い当たるところありませんか?
耐えることを美徳とする文化が虐待に!
長いこと、忍(しのぶ)で表現される心構えは美徳でした。
わかりやすく言えば、ガマンが貴いものとされたのです。
・少々のことで音をあげてはいけない
・心頭滅却すれば火もまた涼し
こんな表現にも端的に表れています。
「お兄ちゃんでしょ!ガマンしなさい!」
私たちは自らを虐待していないでしょうか?
度を越えたガマンが多すぎませんか?
”すぐにあきらめたり弱音をはくことは成長の妨げになる”
この考え方は間違っているわけではありません。
成長に必要なハードルを避けていれば
せっかくの成長の機会が失われるわけですから。
意志力を鍛えることも大事なことです。
ですが
「度を越えたガマン」が多すぎる
と思うのです。
これでクスリを飲んでいる人が大勢います。
バランス感覚が重要!思い込みはダメ!
大きく成長するには挫折の体験はつきものです。
ストレスから逃げていてもダメ、過負荷であってもダメ。
バランスを取ることは誰にとっても課題です。
大局観、冷めた自分の目の重要性
明確な答え、この線を越えたら・・という
確たるものがあるわけではありません。
それは自分の心で感じ取るしかないのです。
教えてもらって「わかる」ものでもないでしょう。
大局観があれば、このバランス感覚の維持に役立ちます。
まずは一歩離れて自分を認識することですね。
耐えるだけでは事態は変わらない
お金の問題、仕事の問題、人間関係の問題・・。
全てが整うなんてことはまずありませんから
必ず不満のタネは残ります。
それなのに度のすぎたガマンを続けることに
意味があるのでしょうか。
必要なのは耐えることではなく
対処という具体的な行動ではなかったですか?
自分との向き合い方が問われている
・自分への異常な厳しさ
・他人に甘やかし・優しさを要求
この両極端なアプローチの根っこは同じです。
自分自身への無価値観が根底にあるのです。
「自分=他人」という図式はここでも出てきます。
必要な人ほど「助けを求めない」のはよくあることです。
耐える前に自分に問いかけていますか?
キーになるのが自分に問いかけること。
必要ならアドバイスを他人に求めるのも一法ではあります。
でも最後は<自分の在り方>に行き着くことになります。
やはり「自ら気付くこと」に意味があるのです。
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その道筋をつけ、時間を短縮したいなら
信頼できる相手を見つけて「話すこと」をおススメします。
答えを聞くことに意味があるのではありません。
それを聞いてどう思ったかが重要なのです。
自分を大切にできるからこそ
他人も大切にできる。
この金言を今一度
考えてみたほうがいいかもしれませんね。
ps.
ガマンが過ぎると感情の暴発リスクは高まります。
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