起業しようとしてよく聞くのは
「私は数字に弱いから自信がない」
という言葉。
弱点にフォーカスすれば自信を失うのは
当然なんですが。
もうちょっと具体的に考えると対策を打つ
ことができるかもしれません。
今回は「請求書がつくれない」を取り上げます。
請求書がつくれない?
請求書を相手に渡さなければ、相手から
お金がもらえません。
入金がなければビジネスはストップして
しまいます。
しかし副業段階なら、生活自体は別途収入
があるので確保されています。
気分の問題を除けば、大きな危機には
ならないかもしれませんね。
むしろ「作れない理由」が重要です。
ワープロやエクセルなどではテンプレートも
用意されていますから、その気になれば
できる人も多いでしょう。
手書きだって構わないわけです。
100円ショップや文房具屋で入手できます。
税務上の証拠書類として効果的な
「複写式」の請求書だって売っています。
つくれない本当の理由は
「請求書を渡す場面を考えると冷や汗が出る」
「そもそも請求していいかわからない」
ということではないですか?
念頭に思っている金額はあるのだけれど
相手に伝えたらどう思われるか
・・ということですね。
商談の最後に請求書を提示するのは
確かに勇気がいります。
・怒られたりはしないだろうか
・笑われたりしないだろうか
・関係づくりに要した今までの努力がムダにならないだろうか
初めての商品であれば緊張するのは当然ですよね。
請求書が苦手なんじゃなくて
本当は自分の提供している価値に確信が持てないだけなのかも。
もし自分の貢献する価値よりも低い金額を提示して
安易に迎合したら・・。あなたは大事なモノを引き換えにしているかもしれません。
ここにはセルフイメージが関係してきます。
価値のない商品やサービスを高値で売る
のは詐欺にも等しい行為といえます。
そのような商売は長続きしないことは
明らかです。
自分に自信がないことが、そういう気持ちに
させているのではないでしょうか。
自信のなさは経験回数でカバーできる
こういう方への直接的な対策は
「実績を重ねること」
「経験回数を増やすこと」
で目指すことでカバーできます。
どんなビジネスにせよ、相手が満足して
くれたかどうかが問題です。
相手が欲しがっている/解決してもらいたい
という内容にコミットできたかどうか・・。
経験の量に比例して、あなたが得る情報量は
増加することになります。
もしどうやってもお客様を満足させることが
できないのなら・・
今のままではそのビジネスは提供する価値が
ないことを示しているのかもしれません。
どのように「価値を持たせるか」を考える
必要がありそうですね。
まずはできるところから
そこで少額で提供することを一時的に実験
してみてはいかがでしょう。
ラインナップに少額のものを加えることでも
構いません。
私の場合でも「体験セッション」という形で
提供しています。
たとえ少額であっても、得られる経験値が
貴重というケースも多いのです。
細かく計算すれば実質的に赤字だとしても
十分な価値があることもあります。
「大した価値がないから請求できない」
↓
「価値あるものを提供している」
こうしてセルフイメージを変更することに
成功すれば、当初のビジネススタイルすら
変わることもあります。
別の発想も取り入れると
起業の初期段階ではマーケット調査・経験値
獲得という意図があってもいいわけです。
当初の価格を低めに設定した場合には
本来の価格との差額は広告宣伝という投資と
考えることができます。
「モニター価格」などと表現されますが
資金が許すなら、得るものも大きいのです。
堂々と市場調査のために・・と趣旨を伝え
あくまで特別な値下げであることを示して
おくといいでしょう。
アンケートや撮影などを条件にするケースが
多くみられます。
あなたも経営者思考に
本命商品の購入に至らなくても、サービスの
内容を知らせることができたわけです。
今はダメでも、あなたという存在を相手が
知ったことは大きいのです。
時期を選んで再度営業できれば、いずれ
顧客になる可能性もあります。
本人は購入しなくても口コミとして影響力
を放つこともあるのです。
・目先のキャッシュを得るか
・事業の種まきを戦略的に行うのか
これは経営者思考そのものですね。